これからもひたすら学び続けます - フリーランスになって1年経ちました。

5月12日で『フレーズライン』として仕事を開始し始めて1年経ちました。
小雨が降る中、心臓バクバクさせながら税務署に開業届を出しに行ったのを思い出します。無事、1年過ごせたのは、助けてくださったみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。
ということで、独立して気づいたこと、見え方が変わったことなどを書き記しておこうと思います。
『お金』は人の本質が見える化けモノツール。
会社勤めだと、毎月ほぼ一定額の金額が入ってきていましたが、自分で仕事をする場合は、自分で動いた分がそのまま反映されるわけです。つまり、独立した場合、お金が入ってこないというのは、すべて自分のあり方の責任。
もともと、ほぼ資金がない状態で独立せざるを得ない状況からの出発ということもあったのですが、それに輪をかけてさらに収入と支出の管理をがっつりするようになってしまいました。だからといって、購入するものすべてが安いものだけではないですが(笑)。お金を出さなければならないところはしっかり出して、それ以外は一切出さない、あるいは別の手段を考えるといった感じになりました。
そんなこともあって、「お金の使い方が、自分の自信も価値も決めるのではないか」と思うようになりました。もちろん、お金がすべてではないのは理解してはいますが、何をするにも先立つものは『お金』なのは間違いありませんし、また『お金』の使い方によって人柄が見えるのも確かです。
あれこれ詳しくは書けませんが…、この1年いろんなやりとりを通じて、まざまざと見せつけられました。
そして逆に私はどうなのか…。今後、更に勉強が必要な部分かと考えてます。
『コンプレックス』が実は必要な『スキル』であったことに気づいた。
実は、私は商業系の学科の出身です。
この学科に進学した理由はもちろんありますが、当時、私の周囲が普通科に進学することが当たり前の環境でしたので、特に親・親戚からの目がきつかったことを覚えてます。しっかりコンプレックス、抱いてました。
卒業後もそれらの勉強が活かせる場へ進まなかったこともあり、あまり表立って商業系の学科出身だということを強調せず、PC操作・情報処理メインで学んでたことの方を強調させてました(一応、間違いではないので)。
それが、独立してから一変。それはとても貴重なスキルだったことに気づきました。
先ほども書いたように、PC操作・情報処理メインで学んでいたことは確かなことですが、それと同時並行して簿記(会計・工業)、商業系の法律、経済の歴史や仕組みの勉強、(実際のものとはレベルがほど遠いですが)模擬取引実践も行ってました。まさか、長年の時を経て役に立つ日が来るとは思いもよりませんでした。
今思い返すと、ずいぶん古臭いやり方ですが、それらがデジタルの世界に移行しただけで基本はあまり変わっていません。もちろん、長い間触れていなかったので忘れてしまった部分はありますが、そこは検索と問い合わせでなんとかできるレベルに収まってます。
当時、コンプレックス払拭のために、がむしゃらにとれるだけの資格を片っ端からとっていたのが、今になって役に立つとは…。『人生に無駄なことはない』という言葉は本当だったとこの歳になって実感したのは言うまでもありません。
かつての私に会えるならば「今の頑張りはちゃんと活かせるから」とエールを送ってやりたい(当時、いろいろあってやさぐれてましたので尚更)。
『信頼』貯金の大きさを考えるようになった。
この1年はまさしく今まで積み重ねてきた『つながり』によって助けられました。特に独立当時に抱えていた『トラブル』が解決したこと、そして昨年11月の愛媛でのイラレイベントが順調にできたのも間違いなくこのおかげです(でなけりゃあんなに皆さん手伝ってくださらない)。
当たり前のことですが、日頃のちょっとした行動の積み重ねが結果につながるんだなと改めて実感した瞬間でした。
…というか、正直言うと、私自身はそこまで深くは考えてなかったのですけどね(汗)。
実のところはライフワークみたいに勉強していたことが役に立ったのかなーとか思ってます。その辺りの話は長くなるのでまたの機会に。
『生きるため』の独立からそろそろ先に…と思いつつ。
さて。私が独立した理由について、特に話していませんでしたのでこの場で。
一言でさくっと言い表すならば『生きるため』です。
「生きるために独立だなんてオマエおかしいんじゃないか」とツッコミもらうかもしれませんが、当時抱えている事態も考えるとそれしか道がありませんでした。1年間ひたすらがむしゃらにやってきて、まだまだとはいえようやく落ち着きはしています。
そうなると今度はそこから離れていかないといけないわけですが、まだ離れる理由を見つけるには至っていません。一時、見つけようと思ったのですが中途半端で無理があると気づいて考えなおし、未だに目の前に見えたものから片っ端から片付けているような状態です。
ただ。なんだかんだWebの世界は好きだし、デザインも人を見ることも好きなのです。かれこれこの業界に入って気づくと12年経ちました。いろんなことがありましたけど、その気持ちだけはずっと変わっていません。これからどれだけたどる道が変わったとしても、気持ち自体は変わらないと思います。
やることなすこと不器用であぶなっかしい私ですが、この世から消えるまでは好きなことと学ぶことを止めるつもりもありません。それでもお付き合いいただけると大変ありがたく思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。