サエない日々にさよならを。

私のMacに対するコンプレックス1999→2017 − MacBook Proを購入するまでの人生で気づいた大事なこと。

写真:新しいMacBook Proにデータ移行する様子。

新しく購入したMacBook Proへ今まで使っていたAirからデータ移行の様子。なお、この後失敗に終わり、クリーンインストールをする羽目になりました。


先日、MacBook Pro(15-inch,2017)を購入しました。


長年、Windowsユーザーだったため、いくらMacを本格的に使うことを望んでいたとしても慣れるのだろうか、仕事に影響がないかどうか散々悩んだのですが、ここで思い切って購入して自分で使わないと、この先ずっと自分の心の中でくすぶり続けるだろうな…と思い、清水の舞台から飛び降りる気持ちを抱えて購入しました。

一応、2011年の時点でMacBook Airを購入してはいたのですが、デザインの仕事に耐えうるスペックとはいえませんでした。全く満足していないわけではありませんが、Airひとつで仕事完結ができなかったため、自分の望み達成度としては(体感で)40%程度に留まっておりました。

今回は、Macbook Proを購入したのを節目として、これまでのMacとの思い出を綴りました。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただければ大変ありがたいです。


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2年目の区切りとして。-気づいたら『フレーズライン』として独立して2年経っていました。


先日の5月12日(木)にフレーズラインとして独立して2周年を迎えることができました。独立した当初はここまで続けられるとも思ってなかったので、正直『奇跡』だと思ってます。日頃、いろいろご協力してくださっている皆様本当にありがとうございます。

さて、ここんとこずっとBlogも書いていませんでしたし、ちょっと長めに過去話でも綴っておこうと思います。

私は前にも書きましたが、独立をしたいと思って独立したわけではありません。やむを得ない状況に追い込まれ、生きるために独立をしたまでです。もちろん、ずっと独立して続けられるとは思っていません。途中で終わるんじゃないかと思ってました。

しかし、幸運なことに、これまでの人生で培ってきたものが、実は全て独立のために必要なスキルばかりだったことに気づきました。

そのスキルを身につけようと思って身につけたわけではありませんので、もしかすると独立するような人生を歩むように見えない何かが『デザイン(設計)』されていたのでは、なんて思ったりしています。


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『デザインなんかいらない』という言葉の裏側を考えてみた。−デザイナーであれば一度は通る道-

「ああもううるさい!デザインなんかいらんのじゃー!売れりゃそれでええんじゃー!ごちゃごちゃ言うな!」

この言葉は、20代半ば、私がまだ某ECモールに出店している店舗の代理運営・管理に勤しんでいたころに上司に言われた一言です。

あれこれ考えたこともひっくるめて思い出したので、今日はこれについて考えたことを書いてみます。

まずは経緯。

当時、『Webデザイナー』の卵に近い状態の私は、地元の非常に小さな会社で、一人で毎日クライアントからご依頼いただいた某ECモールの店舗制作(更新)に励んでいました。

ある日のこと、当時勤めていた会社の上司から、管理していた店舗のデザインに対して一言。

「もっと色みをはっきりと」
「このバナー小さいけん、今よりももっと倍のサイズに…色も赤とか使って…」


ちょうど新規のページ制作やバナーを作ることで頭がいっぱいだった私はいきなり言われてパニックに。

「いやいや、ここTableを複雑に組んでページを制作しとんのに、周りの構造を変えなあかんやん」
「周辺パーツとの配色・サイズバランスとの兼ね合いがあるののに」


など、考えやら思いやらが一気に頭の中を駆け巡った私は、とりあえず、理解してもらわないと…と思い、一生懸命説明しました。

しかし、結果は冒頭の言葉を投げかけられてしまうことに。普段温和だった上司が、一転して怒りにも似た不満感いっぱいの表情で叫んだあの状況は今でもはっきり覚えています。

結局、上司はどういう未来を望んでいたのか。

言われた当時はさすがにショックで、言われた『言葉』にしか見えなかったのですが、今になって、上司の本当の要望がやっとわかりました。

結論から言うと「売上が上がる店舗(デザイン)にしたかった」のだと思います。

当時、管理していた店舗の売上が満足するほど上がってなかったのに、あれこれ制作上の理屈だけを言うだけで、上司自身の「こうして欲しい」という思いに意識を傾けなかった私に対し、強い苛立ちを覚えたのだと思います(ちなみに、上司はデザイン知識はもとより、そもそものWeb制作スキルは全くと言っていいほど持ちあわせていなかったため、自分で制作できない苛立ちも混ざっていた可能性も考えられます)。

結局、売れなければ仕事も入ってこないし、収入はない。会社も回らない。
もっと言うといくらWebデザイナーとしての誇りを持っていたとしても、仕事できなきゃ意味ないし、私の給料も上がるわけはないのです。

「人の話を聞かない強情っぱりで扱いづらい面倒くさい女」と思われていましたが、相手がかかえている『要望・不満の背景』に考えを考慮せずにこちらの事情だけをいうだけでは、そう思われても仕方ないわけだと、やっと腑に落ちました。

では、どういう会話をすればよかったのか。

ちょっと当時のことを思い出しつつ、脳内シミュレーションをしてみました。

(上司からバナーの色みや大きさを変更したい、と言われた後)

「バナー大きくして…赤とかにして…ですよね(反芻して考える時間を入れる)」
上司「おう、そうやのう」
「ええと、何のためでしょう…。今のサイトの状態でも全体的に見て違和感も問題はないと思いますし、変えなくても構わないと思うのですが。何のために変えたいのでしょうか?」

 

あとは、これで出てくる話(売上を上げたいなど)を分析して、あれこれ会話をしていくべきだったかなと思います。
こうすれば、納得してもらいたかった私側の事情の話もできたかも知れません。

こうして考えると、私に足りなかったのはデザイン制作能力ではなく、言葉のデザイン、つまりコミュニケーションスキル。
当時、制作スキルがあればとか大丈夫とか考えてた私はアホか…と気づいて頭を抱えるわけですが、当時の上司は叫んだことすら忘れてる可能性の方が高い気がしてます(^^;。

デザイナーなら一度は通る道。

あれから10年以上の月日が流れていても、今でもふとした拍子に思い出すほどそれだけ強烈な一言です。

今思うと、デザイン初心者は一度は通る道だと思いますので、事情を話すのになぜか怒られてしまう時は、相手が最終的に何を望んでいるかを聞くようにすることをおすすめします。

これで「自分で考えろ」とつっぱねられたり、無謀なことを言われた場合は……それは別の意味で考えた方が良いサインかもしれません(^^;)。


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brightflavor

フレーズライン ・ Webデザイナー・グラフィックレコーダー

愛媛県松山市でWebデザイン、UIデザインのお仕事を主に、イラストやアイコン制作、グラフィックレコーディングなども対応中。

制作使用アプリ…Adobe Photoshop、Illustrator、Adobe XD(元Adobe Fireworks Loverなので、今でもご要望があれば使用)。

また、ディレクションとプロジェクトマネジメント系の知識も進行上大事と考えて勉強しているおかげで、デザイナー視点からの提案依頼や進行管理のお仕事も徐々に増えつつあり。

ねことコーヒー、マイナーなマンガと心理学、真相追求系のお話、料理とダンナが好き。気になるセミナー・イベントがあれば、お金と時間と体力が許せば大抵行く。

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